34年後に開業予定のリニア、10日前に咲いていたスミレ




新聞やテレビのニュースを意識して避けるようにしてる。がんばって避けてても、食事中に見るテレビとかから、わたしに必要のないニュースは暴力みたいにして降ってくる。だから意識して避けてるくらいでいいのや。ほんまに。
しかし昨日の夜遅く、魔がさして、ホッとして気が緩んでたみたいで、自分から開いてみてしまったニュースがリニア中央新幹線のことやった。JR東海がリニア中間駅建設費を全額負担するとゆうニュースをなんやおもろそうに読んでたら、『JR東海は21日、東京〜大阪間で2045(平成57)年に開業予定のリニア中央新幹線について…』のところで、ほんまにわたしとの関係がなさすぎて死にたくなるほど悲しくなってしまった。そんなことをそんな風に考えてしまう季節にわたしが入り始めていることに、ちょっと気付いてしまった。
これまで毎日、ほんまにやりたいとおもてることから逃げだして楽な道を選んできた。そんなんしてるから、なんも続かんかったんですし、ほんま無駄に時間を費やしただけやった。無駄な時間なんて一秒もない、一見無駄におもえるものも無駄じゃない。とゆうマヤカシはもう毒なだけです。毒は最初甘くて、次第に麻痺して、鈍感になってゆくだけのことです。そして、ほんまに恐ろしいことが目の前で起こっても、何ひとつ出来ずどんどん動けなくなってゆく。
先日テレビで、こんな季節ですし、『落葉』についてサイエンティフィックに語る番組があり、それで小耳にはさんだことには、「落ち葉は生きていて、自らの意思で枝から離れて地に落ちる」んやそうな。そんなん聞いたら、道に落ちてる葉っぱが踏めなくなりました。だから歩くのが大変になってしまってんけど、ほんまはちょっとうれしいねん。あの赤いのんまだ生きてるんか〜と思いながら歩けるから、なんかどんどん歩きたくなる。


恐ろしいこと悲しいことはほんまに突然おこってしまうんやな。あとからどんなにがんばったって二度と取り戻すことができないものがある。完全に失ってしまったなら、完全に失ってしまったことに気付くしかないんやな。
でも、時々嘘みたいにそっとそこに咲いてる花に出会ってしまう。また性懲りもなく信じてしまう。また果てしなく夢を見てしまう。