夜鳴蜻蛉



8月7日の夜は近所でお祭りがあったみたいで、ご飯終わってほどなくすると花火の音が聞こえてきたのです。
わたしの部屋の窓からの眺めがなかなかなので、黙ってじぃーっと見てました。妹も来て二、三発見て「暑い」と言って涼しい自室に戻りました。初めはスタンダードなかたちだった花火が、ニコちゃんマークとかやりだした中盤の頃に、母が来まして、一緒に黙って見ました。向かいの家からも見えるみたいで、小さな子供たちの興奮する声が花火があがるたびに聞こえました。そのうち、夜回りのシニアたちの賑やかな声と音も聞こえきました。
だんだん花火の大きさがデカくなってきて、ぶたちゃんとか猫ちゃんとかウサギちゃんとかよくわからない字みたいのとか、どんどんあがりました。
簾を押さえてる腕がだるくなってしんどくなってきても花火を黙って見てるのが好きです。しばらく見てた母があと少しでフィナーレてとこで後片付けに戻りました。呆気ない花火のフィナーレ、見ていると安らいでゆく地元の花火。