やさぐれペコちゃんの夏、終わる。



やさぐれペコちゃんは昨日、第92回全国高等学校野球選手権大会第一日目を観戦するべく甲子園球場に行ったため、喉のした三角地帯と両手の甲を火傷した。去年の失敗を払拭すべく一塁側応援席に座ったのに、がんばって長袖シャツに着替えたのに、開会式直後の午前中いっぱいいっぱいは、三塁側のほうが日陰が多かったみたい。ぬえ!
朝日新聞社ヘリから祝賀のボールが投下されるのを見届けたのち、第一試合が始まるまえに上のほうちょい日陰の席へ移った。前列や後列に高校生男子がずらっと並んではったんで、ムンムンの若さにそこだけ気温が高く感じられた。
けど、梅雨明けの7月後半からの今までの暑さに比べたら、昨日の甲子園は涼しくさえ思えた。カンカン照りの太陽は雲に隠れ、ときどき爽やかな風が吹いてくる。上に行けばゆくほど、その涼しい風はたくさんくるのはわかってたけど、席はびっしり埋まってた。
球場に着いてすぐにお弁当を買いこんで席に着き、第一試合が終わるまで微動だにしなかった。九州学院松本工業にボロ勝ちした試合のあと、お弁当をいただき、第二試合の中盤にくるまで席に座り続けた。
第二試合が始まってちょっとすると、前列と後列の若さムンムンがごそっと帰ってゆき、いつの間にか一塁側をマヂで応援するひとたちが集まってたみたい。そんなことも知らないやさぐれペコは、ついに立ち上がりトイレに行ったら、鎖骨の三角地帯が赤くなってるのを鏡で見て驚愕した。そのとき、5回表までタコ焼きやったスコアに一塁側が先制点を入れたらしく大歓声があがった。すごい損した気分。
若さムンムンの去ったあとは、うしろの悪酔いしたおっさんがうるさくって全然試合に集中できへんかった。成田が智弁和歌山を下した瞬間、一塁側では跳びはねて喜んでるひとたちで沸き立ってた。
第三試合始まるまえに、満足してしまった私たちは球場を出て、駅前のダイエーの中のにしむら珈琲に入り、メロンジュースとカフェフラッペを頼み涼んで帰った。
23時からの熱闘甲子園を睡魔と闘いながらみて、そこでやっと出場してた選手の顔を知った。球場ではなんの情報なぞ知らなくても、かちわりで熱冷ましながらマウンドをボーッと見てるだけでしあわせ。
夏、終わり。
さみしいなぁ。