これも、何かのご縁。

miwakiti2010-05-14







夜は短し歩けよ乙女

夜は短し歩けよ乙女

オモチロカッタ!!!!

「地に足をつけずに生きることだ。それなら飛べる」

お気に入りの部分はやっぱり樋口さん。ええことゆわはるなぁ。と、また感心してもうた。
タイムマシンがあったら過去に戻りたいとおもったことないけど、森見氏の本を読んでたら学生時代になら戻ってもエエかも。と思う。本の舞台が京都の左京区周辺であることもさるながら、バラ色の学生時代を夢見てもがいていた自分にもう一度会ってみるのもええかもって。にしても、森見氏は、よほど黒髪の乙女に思い入れがあるらしい。20年経って思えば、さえない阿呆の「私」は、全然しょうもなくないし、ある意味とても充実したキャンパスライフを送っているではないか!
電気ブラン、ラタタタムの絵本、ジュンパイロ、架空のグッズにも思える不思議な小道具を使いこなし、これはきっと劇作家ならやってみたいなぁと思わせるゲリラ演劇『偏屈王』から、次第に「私」と黒髪の乙女は同調してゆく…。まったく意味は異なるのに、ふたりはおなじ言葉を頭の中に浮かべて、叫ぶのや。めっちゃハッピーエンドやんけ!
しかし、不思議なのは、こんなに羨ましいお話しなのに、決して「ケッ!」とは感じさせへんのである。この「私」と黒髪の乙女の次のはじまりやって、見え透いたものとはおもえへん。あらゆる手法でもって、百科事典的にもチャイクロ的にも心がくすぐられ、もしかしたらわたしの学生生活やって、そんなに悲惨なもんでもなかったかも。て、わたしはお伽話のように読んだけど、これからキャンパスライフを送ろうとするひとたちは、どないに読むんやろな〜♪(^ω^*)