緑の道

miwakiti2009-08-23

 
を抜けたら、
此処に辿り着くはずやった。
 
激しい勾配の曲がりくねった道を選んでしまったばかりに、もう永遠に此処に辿り着けんかと思った…近くて遠いなんちゃらさん…。
今日から30日まで生駒市にあるギャラリーアミロロにて『笹岡茂彦の仕事1992−2008』が開催される。今日は夕方からオープニングパーティーがあり、笹岡さんも在廊とのことで行ってみたが、わたしはというと夜は家で父のゴルフ優勝パーティーをしなあかんかったんで、パーティーの前においとました。
笹岡さんの17年間のお仕事を見ながら、わたしが初めて笹岡さんに出会った年のことも振り返りました。わたしは何年に何があったとか覚えるのが不得意で、やっぱりすっかり忘れとったけど、笹岡さんはちゃんと覚えてくれてはった。わたしが笹岡さんの作品を見るようになったのは、1996年。そのまえに描いてはった絵、確かに人や動物の表情がかなり違う。わたしが初めて見た絵を描いてはったころは、貯金を切り崩しながらの生活、画廊のオープニングパーティーなどで腹を満たしていたそう。わたしは初めて見た陰鬱で暗い樹海のような絵を特に好んで2枚買うた。それからいろんな画廊を巡るのが楽しくて案内状を貰っては足を運び、また何枚か買った。マグリットにオマージュを捧げたような絵など。
大阪に一人暮らしするようになってからわたしは絵を買う余裕が無くなってきて、ギャラリーにも行くのもぽつぽつとしてしまった。そのあいだに見れなかった箱シリーズ、今日はひとつだけみれた。
最近は、息子さんの習い事に投資するため、新聞配達をやってて、これがなかなか忙しいので絵の仕事ができないらしい。が、10月に新作かがげてやる予定。作品はまだ未来のものだけど、タイトルだけはもう決まってる。マグリット再び。
美術館のチラシで豆本作ったり、キャンバスがないからって、紙張りまくったククレカレーの空き箱に油絵の具で描きつくしてはんの見せてもろたら、また、ほーっ…となって、お金が無いねんとくじけて何も中断してる自分があほらしなんのよね。
しかし、どこに行くにも粘り強く歩き続ける自分には呆れるほど感心するわ。めくらめっぽうに歩いたのに、ついに看板が真正面にあらわれたとき、「わたし、天才?」て、ちょっと呟いてもうたわ。