ノー・ゲーム








二日続けで激雨+落雷(最近はゲリラ雷雨というらしい)に遭遇。
昨日、仕事帰り、ひさしぶりに福島セカンドラインにゆく。
降り出した雨を避けるために、
個性をふりまく店がひっそりとならぶ高架下の商店街を通りぬけ、
つきあたりのドアを開いた瞬間、思い出す。
そうだよ、ここに、わんちゃん、いたね。
暗がりなのにもかまわず、一度写真を撮ったことがあったよ。
案の定、なにも撮れていなかったけどね。
確か寒い冬の日だったような気がする。
最後がいつだったのか忘れるくらいセカンドラインにきていなかった。
わんちゃん、どこにいったのだろう。
たずねるあてがない。そこには犬小屋さえない。たずねられない。


昨日は、会いたいひとがいたので、セカンドラインに行ったの。
もうずっと会いたかった女の子。
そういえば、確か寒い冬の日、ずっと前に、
ここでずっと会いたかった女の人とも初めて逢えたんだった。
やけにいろいろなことを思い出すなぁ。
セカンドラインの前でひとり座っている女の子がいた。
メールしようかと思ったけど、もう思いきって声をかけてみた。
やはり彼女だった。
想像どおりだったような、いや、想像とはちがったような、
考えてみればわたしは彼女のこと、ほんとうはそんなに知らない。
ずっと会いたいと思っていたけど、知らないことのほうが多いのだった。
それでも会いたかった。


彼女とぽつぽつと話をしているうちに雨はどんどん激しくなってきて、
風が吹くと容赦なく、彼女のわたしの腕や脚に飛沫がかかった。
雷はいまにも落ちようとして、空は光り続けてた。
おととい、ニュートラム乗車中に聞いた落雷の音で免疫がついていたわたし。
こんなの平気。大丈夫。と彼女に言っていたのに、
すぐそばで本当に落ちた時、「きゃぁぁぁぁぁ・・・・!」と
情けない叫び声をあげてしまった。
その落雷のおかげで、していた話が飛びそうになった。
おしゃべり再開するうちに、さっきまで怖がってた彼女が稲光りがきれい
と言い出しました。
視線の先は、光る空。
彼女は想像どおりかわいい女の子で、
想像以上に夢に向かって歩いてるひとでした。


いつも東京をうらやんでたけど、
彼女のことばを聞いた時、わたしはまだ思い違いをしてるし、
まだ、なにもはじめていやしないと思ったよ。
「大阪でここにくるといちばん落ち着く。このライブハウスがいちばんすき。」


ゲリラ雷雨でノーゲームになってしまった、8月6日の大阪桐蔭×日田林工
今朝の再試合、大阪桐蔭の勢いは昨日以上にすごかったよね。