雲の下を走るWAGON

miwakiti2008-06-07
















http://www.3pwonder.com/
http://www.myspace.com/3pwsleepywonder
http://www.audioleaf.com/3pwsleepywonder/



please wait little more, please . . .




06/06(fri) POPNIGHT「SUPER BALL」:神戸マージービート
3pw (sleepy wonder)

  • member

vo/g:ナカムラキミノリ
key:タケウチカズヤ
Gt/ch:ミシュクヨウタロウ

  • support

Ba:コミヤマサアキ(amber)
Dr:ウエダイズミ(ex: miyu miyu)


(setlist)
She☆
サマーガール
Night Crying
いとしのクラスメート
雨の音
フリーダイバー
ワゴン
スターグライダー


6月6日金曜日の夜。神戸マージービートというライブハウス。
POPNIGHT「SUPER BALL」というライブイベント。
神奈川県は平塚市から3pwと書いて「スリーピーワンダー」と読む
3ピースバンドが遠路はるばるやってきた。
ライブは2名のサポートくわえたバンドスタイル。
この夜初めて、彼らの姿をこの目で見ることになったのです。


というのも、彼らとの出会いはマイスペース
きっかけは、魚珠さんのブログ。
貼られていた彼らのyoutubeの動画をみた。なぜか白黒なのです。
彼らはそこでビートルズに扮したような、
渋く心揺さぶるビデオに仕上げてるんだが、
いかんせん、お顔がわかりにくい。
ホームページを見ようとも、
ひとりひとりのプロフィールというものはなく、
文字のみで彼らが3pwとなってゆくいきさつを説明しているのみ。
つかみにくい。
でも、それがちょっとドキドキだった。いや、かなりドキドキだった。
ブラインドデート的な。気持ちいっぱい。


今年の1月、3pwは大阪は天王寺でライブをやった。
マイスペフレンドになったとき、
私が大阪にもきてくださいー!的なコメントをしていたのを、
彼らはちゃんと覚えていてくれて、
ライブの告知のコメントをいただいていた。
年が明ける前。
でも、わたしはというと年が明けてからは
心がなにかしら沈みはじめ、
3pwに限らずライブに行くことができないでいた。
すぐそこまで3pwがきていているのにと悔しくてたまらなかった。
心がかじかんでしまい、
一度かじかむと心はどんどんかじかんでいってしまった。


神戸へはめったに行かない。平日の夜はもっと行かない。
時間がかかるのだ。電車の時間。
でも、この日の3pwの出演時間、これなら行けるという時間だった。
そして、もう一度、いま一度とマイスペで音源を聴いてみた。
WAGON。
いままでにないくらい、心の中やからだの中にしみこんできた。
ほかの曲も貪るようにきき、きいているうちにどんどんと
ライブにいきたい。
彼らのライブで、この音楽をききたい。
神戸にいこう。
1月のわたしが6月のわたしをみて、
吃驚するくらい素直になりはじめてた。


JR三宮駅東口を出て、かんなり歩いた。
というか、走った。
出演予定時間に駅に着いてしまったのだ。。。
全体の半分くらい聞けたらいいかな、、、。
や、最後の1/3くらいでも、、、。
と、どんどん弱気になりながら、
のれんの店が立ち並ぶゆるい感じの雲井通をよたよた走った。
間に合った。ちょうど3pwが出てくる時間に着いた。
祈りにもならない祈りが届いたのか。。。
暗がりの中には、
明らかにわたしより十も二十も若い女の子たちが壁際に張り付いていた。
二階にPAがあるようだった。
そこを上り下りする階段の前だったけど、わたしも壁際にもたれた。
そこはステージのちょうど真ん中あたりで、全体がよく見渡せた。
マイクスタンドにピックをはさむかわりに「3pwステッカー」が貼ってあった。
こんな可愛いことしちゃうのが彼らのセンス。
どんな編成でライブをやるのかもしらずにいたので、
清楚でキュートなお姉さんがドラムをたたき出したときは、
やっぱり吃驚した。
ソングライターでボーカル&ギターのキミノリさん、
少し緊張した面持ちの合間のトーク
風邪をひいていて声を出し辛いってのもあったみたい。
でも、当たり前かもしれないけど、
歌っているときは風邪ひいているだなんてちっとも分からなかったな。
前半の方にやった曲は、
「ひらつかレコード」名義で出した自主盤CD「GO BACK」からが多かった。
いくつかはマイスペでもきける。
「フリーダイバー」が始まってからは、
これが終盤なのね、というように盛り上がってきた。
3pwの熱も、わたしの熱も。(ように思った)
「WAGON」は、
まちがいなくこの日のライブで、わたしにとっていちばんだった。
イントロから震えちゃうんだよ。
ライブ会場限定で配っている「4demo tape」という4曲入りのCDを
いただいて帰ったのだけど、
歌詞カードやCDを入れている紙ケースもちょっとその辺では
みかけないセンスのいいもので、彼らのこだわりを感じられる。
全く押し付けがましくないその一生懸命さはどこからくるのかな。


ライブが終わったあと、せっかく来たのだし
というよりそれが約束だったかのように
彼らが出てくるのを待っていた。
そのあいだ物販にいたこれまたすてきなかわいさにつつまれたミワコさん、
(かつてGobiesのメンバーだった)
と束の間のお喋り。
この遠征ライブ、彼らの仲間もたくさん、
遠路はるばるいらしてお手伝いをされていたらしい。
やっとでてきた3pwのメンバー3人とサポートのおふたり。
みんな汗だくで、とりもなおさず出てきてくれたという感じ。
みんな瞳がきらきらしてた。
キミノリさんは、息を切らして肩を弾ませていた。
「マイスペを見て、マイスペを見て、きてくれたんですか。」
と非常に喜んでくれた。
ミックことギターのミシュク君も、
「4demo tape」CDにサインしながら少女マンガのような自画像?
も描いてくれた。早業で。
キーボードのタケウチ君も、とても誠実な目で握手してくれた。
終電を逃しそうだったので、
みんなを急かすようにして帰ってしまって、
「遠いところをありがとう!帰りお気をつけて!」って、
3pwみんなに見送ってもらっちゃった。
これじゃ、まるで逆だよね。。。


マイスペで聴いていたときの「WAGON」は、
走り出すような浮き足立つような
そんな前向きな気持ちだけで聴いていたのだけど、
家に帰ってすてきな歌詞カードをみながら聴いていたら、
ものすごーくせつない恋の歌だということがわかってしまった。
魚というキーワードでライブ中に、
ぴくっと反応した「フリーダイバー」は、
いまはドキドキしながら聴いている。
ライブの最後の「スターグライダー」も、すてきだったよ。
マージービートの天井にあったミラーボールがキラキラしてたんだ。
今度、これが新曲になるのかな。*1


これからの3pw、
近々リリース予定の「OK POWERPOP 2」というコンピレーションCDに
新曲で参加が決まったようだ。
秋の入り口頃には、
関東方面の野外フェスなイベントに出演予定もあるらしい。


今回ライブにいって、
とうとう彼らのブラインドの向こうをのぞいてしまった。
こんな方法もなんだかちょっと懐かしい気持ちがするのは、
単にわたしが歳を重ねたせいなのかしら。
3pwの音楽、すごく懐かしい感じのするポップ色に染まってる。
でも、こんな感じのいままで聴いたことないわ!って感じもしてくる。
神戸までくるのがはじめてだった3pwさんたちは、
神戸と岡山ってすっごい近いんだと思っていたらしい。
いってみないとわからないよね、そこが遠いのか近いのか。
あなたとわたしの距離なんて、地図がないから、もっともっとわからない。
だから、聴くのよ。それだけが、わたしたちの方法なのだから。ね。


遠くなったりも、近くなったりも、誰かさんのしわざ。
そして、わたしとあなたのしわざなんだよ。
はやく気付いてね。

*1:audioleafでダウンロードできます。→http://www.audioleaf.com/3pwsleepywonder/