はたちのころ

miwakiti2007-01-08










ただいま。
長かった正月休みは今日でおしまいです。
実家から帰る途上、きれいな振り袖を着ているお嬢さんたちに
何度も目を奪われましたよ。
しかし、なんでこう帰りの荷物ってのは行く時よりも増えてるのかね。
抱えきれないほどに。
自転車のかごに積んで、曲芸師のように持って帰ってきましたよ。
自分の「はたちのころ」思い返していました。
贅沢三昧で大学に行かせてもらって、好きなことやってたな。
今はかろうじて働いてるって事くらいで
大して変わってないかもね。いやすこしくらいは変わったかもね。
もう細かいことは殆ど憶えていないですよ。
どの出来事が二十歳の頃のことだったとか。
ただ、成人の日のことはなぜだかよく憶えているのですよ。
妹とふたりで暮らしていたあの頃。
貸し衣裳の振り袖を美容院で着付けしてもらい、
写真館でお見合い写真みたいな撮影をしてもらい、
振り袖のままタクシーに乗ったら、
運転手のおっちゃんが家に着くまでずーっと
ねえちゃん別嬪や。と言ってくれたこと。
都合のいい事だけは覚えてるわ。
本当はすこし寂しかったのです。
わたしにはふるさとというものがなくて、
どこにいてもわたしの場所だと思えるところがなくて、
市から成人式の案内状が来たけれど、
行っても知らないひと達ばかりだから、行けなかったですよ。
でも、妹とふたりで家に着いたとき、
商店街のお菓子屋のおばちゃんがわたしたちを見つけてくれて
妹とわたしの写真を撮ってくれた。
今日、その写真を自宅で見つけたのですよ。
すこしさみしくて、でもあたたかかった成人の日。
もう17年前のことですよ。
でも、写真を見ると、まるで昨日のことのようにフラッシュバックするのですね。