学校のプール



やまとの湯というスーパー温泉に行く。
母から自転車道を教えてもらい、
夕方から出掛ける。
昔通っていた小学校と
地域の公園とのあいだにある道を通っていく。
小学校のグラウンドで母親に付き添われながら
遊ぶ子らがいた。
公園には中学生くらいの男の子たちが自転車をとめて
一緒に本を読んでいるんだか、
何かに夢中になってる様子。
小学校のグラウンドの端にプールがあった。
25mが泳げなかった私は水泳の時間が大嫌いだった。
水泳だけじゃなく、大体学校というところが嫌いだったんだわ。
少しだけ苦く思い出しながら、
遊んでる子らや懐かしい校舎を眺めつつ、
ジェットコースターみたいな坂をくだって、
人気のない畑の道を突っ切って、
暗い公園の裏道を走って、
駅に続く車道を横切って、
やまとの湯に着く。
650円の極楽。
サウナはスチームとタワー、
腰掛け湯で休みながら、
露天風呂は坪湯と寝湯をさんざん堪能して
シメはやっぱりフルーツ牛乳
帰り道はくるときより暗くなっており
逆ジェットコースター坂道で心臓が破れそうになる。


家に着いたら母が心配そうにしていたので、
わたしは心配かけてごめんねと言い、
湯に浸かり過ぎて空腹すぎて
早く食べたいがばかりに
夕飯の支度の仕上を手伝いましたとさ。