ギフト



悔しいのは止め忘れて流れ落ちる風呂窯の湯
嬉しいのは私の体積分溢れ流れる風呂窯の湯
ずっと持ち歩いている葉書が私の元に届いたあの日が
そんな日だとは知らずに私はあの日、自分の喜びだけに溢れていた
絶対に見つからないと隠れていたのにいつも探し出してくれる
わたしはここにいる
あなたはここにいる
知らない内にも誰かを傷付けている私が
知らない内に誰かを幸せにできるのなんて絶対に信じられない
もしそんな奇跡が起こっているとしたら、それはきっと神様からの贈り物だ
あなたが贈り物を喜んだこと
それは私への贈り物
見返りを求める私に誰かが語りかけてくれる
あなたがこの地上にあらわれた日
過去や未来のその日に何が起ころうとも
ひとつも揺るぐ必要はないよ
あなたのことが大事なように自分のこともそう思えるように
勇気を与えてくれたあなたのために私は心を放ちます
ありったけの心で

もう忘れることの方がむずかしくなってしまったね