69のカフェ・オ・レーベル@十三FANDANGO(06.06.09)
○平井正也と宇宙銀行
かすれた声の平井さんが登場して歌いはじめました。
歌い出したらどんどん声が出てきて、またそのかすれた声が
切なさを増して聞き入ってしまいました。
フォークギターをかき鳴らす平井さん。
パーカッション、エレキギター担当のものすごい迫力のおじさん。
(ごめんなさい名前しらず)
ドラムはリトルハヤタ橋本さん。
平井さんがソロ活動はじめたきっかけは、マーガレットズロースのアルバム制作が
思いのほか長く時間がかかってしまったので、
その間に何かしたくなったからなのだそうです。
ずっとアルバイトをしながら音楽活動をしていたけど、
去年アルバイトをやめ、好きなことだけで生活していく決心をしたそうです。
そうしたら宇宙銀行からお金が引き出せるようになり、
今はそれで生活ができているのだそうです。
こんな風に書いたら、平井さんが危ない人に聞こえそうだな。
平井さんはいたって普通のミュージシャンです。
アルバイトをやめてしまってから、結婚しお子さんも生まれたそうです。
「あけっぱなしミュージック」というアルバムの1曲に
お子さんが生まれる前に作った歌があります。「きみが来るまえに」
あと、こんなことも言ってはったな。
マーガレットズロースでは、最初の頃、風景とか季節のこととか
そうゆうことを歌っているうちに、段々自分達のことを歌わなくちゃと
思うようになっていったと。
でも、今また風景のことや季節のことを歌っているとまた違った思いが
わいてくると。
そうやって歌もぐるぐるぐるぐると回っているように思います。って。
あけっぱなしでいいよね。とっても優しく力強くって幸せな気持ちです。
(平井さん、風邪で声ががらがらだったんですって!お大事に。)
○千代田夏夫
ステージにひとり、キーボードの前で背筋をピンと伸ばして、
前をまっすぐ見据えて歌う夏夫さん。
声もまっすぐ前にのびる。
力強いのにどこまでも繊細な音色。
美しいです。
夏夫さんは、きれいな標準語、というか丁寧語とでも申しますか
美しい日本語をお話しになります。(こんな風な感じ)
この言葉のせいで関西人だとはなかなか信じてもらえないけど
京都生まれの京都育ち。
子供のころにもよくいじめられたけど、大人になった今も
今夜このイベントでわたくしだけが他の方達より10分も持ち時間が
短いといういじめにあっております。と会場を沸かせておられました。
ファーストアルバム「Still Life」
still life=静物
美術館に行くと、静物画をよくみます。
皿の上にのったレモンや死んだ魚を描いたあれです。
よくよくひとつの単語の意味をみてみると、
stillは、今もなお、という意味があるし、
lifeは、生きている、ということもできる。
死んだ魚も木からもぎとられたレモンも、
もう死んでいるのに「今もなお生きていて、その絵が飾られ生きている」
そのことにずっと感銘を受けている夏夫さん。
はじめてきいた「極北」と「Still Life」が蒸し暑い季節も
爽やかにしてくれるような歌でした。
生で「ラッラ・バイ」聞いたら感動しました。
「ロマンス/ROMANCE」
ロマンスって、恋愛とかそうゆう意味もあるけど、
ありえないようなお話、とかそうゆう意味もある
歴史的な言葉なのですって。
英語の発音しかり、日本語にも英語にも堪能は夏夫さん、
私の父も生まれてこのかた地元の言葉を喋れず、
わたしたち女家族にいまもなおいじめられております。
○ザ・スタンバイズ(ヨーロッパ企画)
劇団ヨーロッパ企画から飛び出してきたハチャメチャ4人組。
この4人組結成のいきさつをビデオ上映した後、
ステージにあらわる。
ラモーンズの曲、1曲(2分40秒)だけやりますと。
永野君が日記にも書いてますが、サンボの山口氏の言葉そのままの姿、
われわれに見せてくれました。
出だしはなかなかの迫力でしたよ。
段々ドラムとギターが合わなくなってきたけど。
でもね、ロックだからさ、そうゆうことじゃないんだよね。
うん、わかるよ。
演奏し終わった貴方たちは、本当にロックスターに見えたね。
主催者にこう言われたんだって。
「初めてバンドで演奏した時どういう気持ちになったか聞きたい」
ボーカルの角田君がもっかいやりたい、と言って本当にもう一度
やりそうだった、同じ曲を(笑)
「バンドはいいよ!気持ち良かった!まだやったことない人は
やったほうがいいって!」
ザ・スタンバイズのメンバーは、
角田貴志(vo.)永野宗典(gt.)土佐和成(bs.)中川晴樹(dr.)でした。
おつかれさま!
○イッパイアッテナ
いまのいままで、「イッパイアッテネ」だと思っていた。
人気急上昇中だそうです。
○SUGARFIELDS & High-End Groove Section
動くシュガーフィールズ、原さんを初めて見ました。
原さん、ボーズ頭でした。
楽しそうにギターを弾くのね。
歌うときはどこをみているのかわからないわ。
曲の合間は途切れることなく、ベースのカウントかけ声で次の歌が
始まる。川が普通に流れているみたいに。
私は若者が無表情に音楽をやっているのを見てしまうと、
そののっぺらぼうさに急激に白けてしまって萎えてしまうんだわ。
本当に大人になってしまうと、にこりともしないのに、
味のある無表情になってしまうのね。
人生がにじみ出てしまうのだわ。
シュガーフィールズが軽やかに歌っていました。
人生は苦しみだと。どこまで行っても苦しみ。
*
*
*
おっと、司会のPants君のことを忘れてはいけません。
オープニングではすてきな即興ソングを歌ってくれました。
「ぱ・ぱ・ぱ・ぱーーんつ!!」
写真展はどこだろうと、きょろきょろ探したけどなくってね。
最後に言ってましたが、小さな卓上カレンダーみたいなのが
あったのが、あれがそうだったそうです。
「個人的にみてください」と。
カフェオコーヒーの試飲は残念ながら急きょできなくなり、
かわりに特別価格1000円で販売してはりました。
ちょっとどきどきしながら、「あけっぱなしミュージック」を
買いながら平井さんと少しだけお話して、
通販しているコーヒーのことで質問があったから、この機会に
聞いておこうとパンツ君に話しかけたら、原さんとおしゃべりする
こともできました。親しみやすく話してくださってホッとしました。
すっごい緊張してたんだけど。
「昔、学級委員をしていたせいでスキのない完璧な文章を
書いてしまうクセがあるのです。だからメールとかすごく
嫌われます。」
でも、わたしは原さんのコラム読んでると落ち着くなー。
あのスキのない文章が曇った窓をきれいに拭ってくれるようです。
Cafe au Label Show『69のカフェ・オ・レーベル』
2006年06月09日(金)大阪十三FANDANGO
OPEN 18:00 START 18:30
前売 \2,000 当日 \2,500 (共にドリンク代\500別)
☆前売予約特典:カフェオステッカーをプレゼント
出演:SUGARFIELDS & High-End Groove Section、イッパイアッテナ、
平井正也と宇宙銀行(マーガレットズロース平井、ex.リトルハヤタ橋本)、
千代田夏夫、ザ・スタンバイズ(ヨーロッパ企画)、
Pants(写真展&司会)
Pants写真展コーナー
カフェオスピーカー試聴コーナー
http://www.cafeo.tv/2006/news/live-060609.htm
「あけっぱなしミュージック」と予約特典カフェオのステッカー。
歌詞カードのイラストも平井さんが描いたもの。CDに書いてるギターも可愛い。
フライパンも立派な楽器だ。