悲しみジャパンサーキット in 大阪(06/01/28)

miwakiti2006-01-31



本日パーティーの為貸し切りとなっています。
またのご来店をお待ちしております。
Fall Liveスタッフ一同


場所は、なんば Fall Live
なんばハッチのすぐ近くにある大阪シティエアターミナル(通称:O-CAT)の裏側、
繁華街の喧噪から解き放たれた場所にその素敵なパーティ会場がありました。
12時過ぎ。開場まで約1時間。
その建物の入り口辺りからすでに行列ができていました。
お茶をするのはパーティーが終わるまでしばしおあずけ。
小さな工場を改造したようなお洒落な建物、
白ペンキで塗られたシャッターに貼られていた「カナシミ」ポスターが
あまりにもしっくり似合い過ぎていて。
建物に近付いていくと、中からかなりの大音量でスネオさんが歌う声が。
まる聴こえでした。サービスしすぎ(笑)
でも、そのスネオさんの声をBGMに(なんて贅沢!)並んでいた時間が
シアワセでした。寒さも吹き飛んだ。


先日のFM大阪の公開生の時にいた小柄な女性スタッフさんがいました。
開場まであと30分の頃にはスネオさんの声もギターの音も止んでしまい、
行列にアンケート用紙が配られました。アンケート質問の内容は、

1. アルバム「カナシミ」について聞いたみたいこと
2. アルバム「カナシミ」の中で一番好きな曲は?
  よければその理由も書いて下さい(複数回答可)
3. 「ロック」について兵庫さんとスネオヘアーに聞いてみたいあれこれ

うーん。アンケートって苦手。
よくわからないから、好きな曲を先に書いて、あとは聞きたいことじゃなくて、
お願いとか勝手なことを書いておきました。


13時過ぎ。
受付でパーティーの招待状を大きな紙袋みたいなのにほおり入れて、
(エリカモさんに託しました。笑)
カナシミツアーとROCKS on TVのフライヤーをもらって会場に入る。
小さなステージの上に椅子とテーブル。
天井が結構高くて、後ろに異国風のバーがあって明るいかっこいい雰囲気のハコ。
私達は籐の椅子に座って、また1時間、アンケートを書いたり
ステージ左上のスクリーンに映しだされる、スネオヘアーゲスト出演時の
ROCKS on TVの映像やワルツやNo.1や悲しみロックフェスティバルの
PVを見たりして、スネオヘアーを待っていた。
きれいな司会のお姉さんが(ソニーミュージックの方と思われ)、
ここ大阪はアルバム購入者特典に加えて、ラジオ応募を含み、
120名がこのパーティーに招待されたことなど説明してくれた。
まず、ロッキンオンジャパンの兵庫さん登場。
そして、我等がスネオヘアー登場。
あの紺のダッフルコートに眼鏡に茶色のマフラー。関西3日間おんなじ服(笑)
眼鏡はすぐ取っちゃったけど、お髭のスネオさんを生でこんなにたくさん
見たのは初めて。違和感はもうない。
髭生やしててもこんなにもダッフルコートが似合う三十路男って一体。
こんな人も珍しいよね。


さて、兵庫さんと対談が始まりました。
兵庫さんは、ご存じロッキンオン社所属、雑誌「ブリッジ」の編集、
インターネット配信番組「ROCKS on TV」の司会をされていますが、
夏のイベントRockInJapanFesでは、スネオヘアーさんのブッキング担当だそうで。
「悲しみジャパンサーキット」って名称、ロッキンオンのイベント
ジャパンサーキット」のパクリだって、兵庫さん。
「レコード会社が勝手につけた」とスネオさん。
ジャパンサーキットに出て下さいよ、スネオさん」「お声がかからないんです」
「オファーはしてます」だって。スネオさんのところまでおりてない話多いのかな。
もっと色々なのに出てほしいよね。
昨年の夏フェス辞退の話から始まり、年末に出た「ブリッジ」インタビューの話など。
入院していた病院の担当だった看護士さんが熱い人で、
「がんばりなよー、出なさいよー」と、煽られた(笑)
でも、どうしようもなかった。と切なそうなスネオさん。体はゆうことききません。
兵庫さん、スネオさんのことをなんて呼んでいいか最初迷っていたそうで。
「渡辺さん」と呼ぶのか「スネオヘアーさん」っていうのか。
スネオさんは、事務所の社長にも本名の「渡辺」で呼ばれたことはない、
最初から「スネオ」と呼ばれていたそうです。
私の印象ですが、兵庫さんってネット配信で見ていた時より、優しい雰囲気だ。
単に私のネット環境が悪いのかしら(笑)
生で見ると、さわやかで穏やかなお兄さんって感じでした。
スネオヘアーさんが、「昨夜ホテルで”夜食王”っていう夜食の自販機で
カレーとスパゲッティー各900円。ヒモみたいなのをひっぱったら
熱々になるやつ。ふたつとも食べてやった。俺もやったらやれるんだ
ってとこ見せたかった」とかお話しし、一通りのお話が一段落(?)した頃、
スクリーンに文字が映し出され、トークショーの進行を促されコーナー形式に。
まずはアルバム「カナシミ」について
スネオヘアーさんが言ってたこと。
・愛だって思い付いたら愛を歌うことの方がカッコイイし本当だなと。
(居酒屋で押尾学のあれは格好悪いとか話してる奴見て思ったとか)
・一番一緒にやりにくかったのは?という兵庫さんの質問に。
池ちゃん。えんえんとずっとやってる。終わりがない。
・アイゴンさんはiPODにいっぱい曲をいれてきて「コレ、こんな感じ」って
聴かせてくれるけど皆さっぱりわからない。でもレコーディングに入ると
これかーとわかってすぐできてしまう。
・今までは例えば、Aのアレンジ聞いたらAいいね、
Bを聞いたら、うんBいいねー、Cを聞いたらCいいねー…
じゃあ一体どれがいいの?うーん?て感じだったけど、今は聞いたらコレ!て
即答できる状態にいる。
・アルバムジャケットについて。
グルービジョンズの伊藤さん(新潟出身)が、プレゼンでボードに直接絵を描いて
説明してくれた。その描く手が小刻みに震えてて、口調もおどおどしてみたい
(スネオさんが真似をしてた)
初め、卵の絵を描いて「この卵にひびとか入れたりして」と。
もしかしたら、「カナシミ」のジャケ、卵になってたかもしれませんね。
伊藤さんってすごい方らしいです。

カナシミ人気投票ベスト6 in 大阪
1位 ワルツ
2位 クーペ
3位 No.1
4位 happy end
5位4位 悲しみロックフェスティバル ※4位は同数票でした
6位 フューチャー


ちなみに、人気のないワースト3(笑)
10位 moon face
11位 Merry Christmas to me
12位 peaky

「peaky」は、スネオさんお気に入りなので軽くショック受けていました。
「ランドマーク」「peaky」は、ライブで一番高揚感が出るものねー。
私もショックです。私の一番は「peaky」「クーペ」と書きました。
もっと書きたかった、書けば良かった(泣)
兵庫さんが、今度のツアー「peaky」ばっかりやるってのはどお?って
言ってました(笑)
シングルできった「悲しみロックフェスティバル」がそんなに上位で
ないのにも納得できず。
最初「フューチャー」がシングルになる予定だったとか。
東京でも、人気投票やったようですが、並びがかなり違ったみたい。
「No.1」が3位というのは、大阪ならではのようです。


アンケートの質問に答えよう。
(カナシミについて)
・2004年のワンマンライブ「椅子のある風景」でスネオヘアーから
カナシミに改名すると言ってた事とこのアルバム名は何か関係あるのですか。
⇒感情を名前にしたら素敵だろうな、というのはずっと前から考えていた。
(ロックについて)
・会社にいる嫌な奴へのロックな撃退法
⇒告白しちゃえ(笑)
・ロックをなめたらどうなりますか?
⇒ひどい目にあいます
・24歳女性より。先日犬に噛まれたのですが、これはロックですか?
⇒逆に噛み返したらロック!でも、知り合いがそんなことやってるとこ
見てしまったら、見てはいけないものを見てしまったと思うよね。
・(真面目な質問です)オルタナグランジの違いを教えて下さい
⇒スネオさんの答え:オルタナ。何かから逃げてる音楽。
 兵庫さんの説明:オルタナは、92年頃アメリカで起こったムーブメント。
王道のロックから道を外れた意味で行われてきた。
でも、今はかつてオルタナといわれたものが、王道になってしまっている。
だそうです。はて、グランジは…(笑)

アコースティックライブ
サポートギター&コーラス:松江潤さん
1.コミュニケーション
2.空も忙しい
3.フォーク


ライブが始まる前に、ダッフルコートとマフラーをようやく脱いだスネオさん。
ユニクロで買ったという黒アウターの上から体を掻きだす。暑くって痒いらしい。
ぅぅぅ、子供のような仕草。また脱ぎ出すのかと思っちゃったよ(笑)
このハコ、暖房してないのかなってくらい寒かったんだけど、
やっぱりトークとかしてると暑くなるのかな。
「コミュニケーション」まんざらのファイナルで聴いたことがある筈なんだけど、
まだ本気(マジ)で恋する5秒前だったので(笑)ちゃんと覚えてなくて(モッタイナイ)…。
もう一度生で聴きたいとずっと思っていたので、ここでこうしてあらためて
しかもアコースティックで聴けたことがどんなに嬉しかったか。
じわじわ滲みた。おかげで心に染みができちゃった。
「空も忙しい」がアコースティックバージョンではどうなるのかと思ったら、
すごい。これはアコースティックだろうが、バンドだろうが、そんなことに関係なく
グルーブしてしまう曲なのだな。もう空を駆け巡りまくってしまうよ。
「フォーク」何度聴いてもいい。聴く度によくなる。そして様々な思いがよぎり、
時々心が痛くなるけど、スネオヘアーらしい正直な歌だと思う。
少し段取りを違えてしまったのか、松江さんが去って、兵庫さんがステージに
再登場したのですが、「ここでもう1曲」と言って、山中湖合宿でできた新曲を
ひとりで披露。まだタイトルもない歌。
「鞄につめこんだ夢」とか「夢を吸い込んで」「風を吸い込んで」
そんなフレーズが優しいメロディーに乗って、遠く広がっていく。
初めて聴くのに目頭が熱くなった。誰かに聴かせたい。
ギターと歌声に包容されたような感じがしました。
もっともっとこの歌を聴きたい。と思いました。


余談。
ライブでひとつ歌を始める毎に、バンプの歌をワンフレーズ歌っていました(笑)
噂に聞いていたけど、生で聴くの初めてでビックリ。似てるわ…。
でも、バンプの歌を聴いても、スネオさんの歌を聴いても、私には夫々の歌は
夫々の歌にしか聴こえないんだなー。どちらも夫々に素晴らしいし。
スノースマイル」ちらりと歌った時は、ちょっと鳥肌たったけどね(笑)


話が戻るけど、スネオさんがオルタナのことを「逃げの音楽」みたいなことを
思いつきのように言っていたけど、後で考えるとすごい本質をついているように
思えました。王道から逸れていたはずの音楽が、いつのまに王道になってしまった。
それは、本当にシアワセなことなのだろうか。
それが、本当にやりたかったことなのだろうか。
ラジオに出ると、売れたい売れたいと何度もいうスネオヘアーだけど、
ライブで見せるスネオヘアーの顔は、また違った表情をしている。
どこまでも満たされないでいて、いつまでも何かに恋しているような
ダッフルコートが似合う髭の男は、目に見えない感情を誰もが目にすることのできる
風景にしてつつみこんでくれる。
今まではなんだってよかったかもしれない。
でも当分スネオヘアーじゃないと私は駄目で仕方ないのだ。


舞台と客席がすごく近くて一番前の席で、スネオさんの真ん前の人なんか、
スネオさんと見つめあってる位、近かったみたいで、
「すごい近いよねー」と、目の前の人に話しかけてました(いいなー。笑)
「どこから来たんですか?」って聞いたら「兵庫」って、絶妙な答えだったので
「レコード会社の方じゃないですよね?」「よかった(笑)」と安心してました。


* * *
最後にお楽しみ抽選会。
賞品は、カナシミロックグラス(3名)
「カナシミ」ポスター直筆サイン入り(3名)
U.N.O.BANDのオリジナル缶バッジ(6名)
だったかな?
ライブの余韻でボーッとしてたら、一番最後に「ちえりさん?」って、
きれいな司会のお姉さんが呼んだ…。
ちぇりさんは快く賞品のバッジを、一緒に行った6人でワケワケしてくれた。
一番いいのは取ってね(当たり前じゃん。笑)
時間が経つにつれて、ますます夢だったように思えてしまうな。
あの1.5時間あまりのhearty party♪