下鴨ジンジャータダスのモリノ妖しい光り





八月三十一日の夕べは、下鴨ユーゲへ音楽をみにいきました。startは20時からやから仕事かえりでもゆっくり向かえるのがよかった。しかし、丹波橋につくと京阪の電車が人身事故の影響で運行ダイヤ乱しまくっていた。
さいきん電車の人身事故で運行ダイヤがみだれていると色んなことを考えてしまう。人が死んだのだろうか、踏切を無理矢理横断して警報鳴らしたからやろか、事故を起こしたひとは女だろうか男だろうか大人だろうか子どもだろうか年寄りだろうか人じゃないかもしれない、あ、でも、人身事故やもんな、やっぱ人か。
いろいろ考えてみてもなんの答えもないし、灰色が目の前にたちこめるだけ。
やっと出町柳駅に着いた、駅に停まる度に数分待って、電車のドアーが開け放しになるのがストレスやった。フツー反対やろ、閉じ込められるほうがストレスやろー、きっと待たされる時間がストレスやったやよ。
いつも混んでいる駅を足早に地上へかけ上がると、またすごい人の波。花火大会があるわけでもなさそうなのに、浴衣を着ている人、アベックやファミリーやフレンドたちがごった返しているから京都の夜の蒸し暑さが千倍くらいになっていた。そして、わたしたちが目指している先に、妖しい光源。まさかね、下鴨神社が光っている?光っていた、下鴨神社が‥‥‥‥
交通整理をしているおっちゃんに手っ取り早くきいてみた、下鴨神社でなんかしてるんですか、あの光はなんですか、なんかね有名なアーチストがなんかねやってるんですよ有名なアーチストの作品がなかにあるんですわー、はぁ‥有名なアーチスト‥
ものすごい人の波は途絶えないし余り時間もないからそれ以上は聞かなかった。後で検索したらすぐにわかってしまったし。さいきんはすぐこれだもの。さがしものなんてものもうどこにもないのかも。
参道の人だかりを避けて、途中に駐輪場がある道を歩いた、光がどこにもなく見事に真っ暗。