ポエトリー アグネスの詩


かい‐さ【階差】
ある数列で、隣り合う項について、次にある項から前の項を引いた差。


もう関西では上映終わってるかと思ってましたら、大阪、神戸でまだやってました。わたしには『オアシス』以来のイ・チャンドン監督の作品。あいだの『シークレット・サンシャイン』をまだ観てないけど、随分柔らかい映像……と感じました。柔らかい空気が人間の醜い本性を包み込んでいて、嗚呼……わたしもこんな風にして日々、罪に鈍感になっているんやわ……と身につまされる時間を過ごしました。
映画の字幕翻訳では、家政婦と呼ばれてたけど、あれはヘルパーですよね。またしても、日本では描かれにくい姿を描いてました。
エンドロールで流れる水の音が耳に心地よくずっとこのままでいたいと思わされました。
上映時間の関係で、神戸の映画館で観ました。ちょっと遠いけど…と思うたが、近鉄阪神のおかげで意外とリーズナブルに移動できました。そこが関西の映画ファンのあいだで結構評価が高い映画館なんやということも知れました。
そして、3時間も経たないうちに神戸を発ち、半年ぶりの大阪九条にて、ばっさり髪を切り綺麗にしてもらい、夕食には奈良に戻りました。
暮れなずむ夕空を歩きながら、なんとも贅沢な一日でありました。