秋鮭

miwakiti2009-09-06

 
中島らもの『水に似た感情』を読み終えた。これはいつ買ったんかな?多分この文庫本が出たばっかりの頃、まだ中島らもさんが生きてはった頃には違いない。読書の秋とゆうけれど、夏やって案外読書の季節やんね。何てったって「読書感想文」の嵐やから、夏休み。YONDAのパンダが欲しいばかりに文庫本をよく買ったもんや。それで買いっぱなしの文庫本が溢れかえっとるんや。うち。
中島らもの本には、美しい文体を紡ぐちゅう意思がまるでなかった。生き急いでるみたいな言葉の走らせ方は、生々しすぎて少々イライラした。あとがきにて「『噂の真相』に小説の態をなしてないと酷評された。」とあり、らもさんも認めている。けど私この小説好きやわぁ。中島らもさん、まだ生きてはるみたいに思える。生きてるひとより生き生きしてはるわぁ。
今日も昼間暑くて家の中にいると熱中症みたいにぐったりしてた。(ちと大袈裟)ファッションの先取りとか全く興味あらへんので、相変わらず夏服のまんま過ごしてるけど、秋鮭を買い込んできたりして食卓はすっかり秋に。茹でたとうもろこしも美味しい。
今宵は満月。
水に似た感情 (集英社文庫)

水に似た感情 (集英社文庫)