オフロードのネコvol.09

miwakiti2008-11-30







先週の金曜日のことです。
西荻窪ターニングに行っていました。
「オフロードのネコ」とは、スサスペンダーさんが奇数月にお届けする
自主企画ライブです。
この11月21日は、その9回目でした。
サブタイトルは「さよならビリー・ザ・キャット」
出演者は、上の写真にあるとおりで、


1。空飛ぶ絨毯
2。secret
3。スサスペンダー
4。ダイナマイト☆ナオキ
5。The Orange Carnivals
6。サムサッカー


でした。
これはメインステージの出演者。
メインが舞台転換しているあいまは、サブステージでずっとライブが行われてて
終止そこには生の音楽がありました。


前日の夜中にバスで大阪を出る予定が信じられないことでバスに乗りそこね、
けっきょく当日、新幹線に乗り、東京へゆきました。
お昼もだいぶ過ぎてから着き、
半年ぶりにきょうこちゃんと国立新美術館で再会しました。
ここまでくるのに、ものすごい長い道を歩いたような気がしました。
それは、札幌〜東京〜大阪という距離のことじゃなくてね。
そこで、きょうこちゃんからいただいたチケットで
ピカソ展を一緒にみました。
平日昼間にもかかわらず国立新美術館は、人でいっぱい。
東京はいつもどこも人でいっぱいだねぇ。
東京メトロ千代田線乃木坂駅から美術館の入り口へと続く
ウッディーなロードの右はしにはあった、いかにも
TOKYOといった景色がありました。
ちょっと前から大阪も急速に寒くなったので
ものすごく厚着をしていきましたら、東京もさすがに昼間は暑かったです。
でも、夜になり、西荻窪の駅に着いたときには、
ホームでじっといるとぴゅっと冷たい空気が吹いてきたりして、
やっぱり厚着してきてよかったって思いました。


わたしもきょうこちゃんも西荻窪駅に到着するのが遅くなってしまい、
1番目の「空飛ぶ絨毯」を見逃してしまった。
ターニングに着いたときは、
ちょうどサブステージでスサスペンダーさんが歌っていました。
はじめきたので、そっちのサブステージのほうがメインステージなのかと思った。
覚悟もなしにいきなりスサスさんの歌う姿を見てしまったもんで、
頭の中があーーーー。。。って、なっていました。
遅れていった自分のせいにもかかわらずに。


サブステージでスサスさんが歌ったのは、そのときだけで、
あとの四回はすべてThe black castがサブステージの主役でした。
The black castは、若者ふたりぐみ。
座りギターと歌と歌。声もギターも、ものすごい貫禄だった。
でも、やっぱりその声の心の張りは
若さの真実なのだろうなって、妙に納得しながら感心していた。


さて、メインステージの出演者のsecretさん。
シークレットだと思っていたら、secretさんでして、secretさんという女性なのでした。
スサスさんがサブステージから、secretさんの紹介をしてました。
ケースにいれておきたいようなはかな気な感じがするけど、
そこから飛び出して飛んでいってしまいそうでもあり、
気付けばすぐそばにいるような不思議なひとです。
というような、不思議なことをいっていたので、
どんな不思議な方なのだろう。と思って、どきどきしながら聴きました。
うん。
自分で書いておいて、いまだに説明の意味はわからないけど
そうとしか言えないようなsecretさんでした。
こうゆう歌をうたう女の人は、ひさびさのような気がする。
歌い方とか衣装とかギターを高く持って弾く姿とか、
薄いガラスの香水瓶みたいな姿で、
ちょっと遠い異国に連れ去られそうな雰囲気なのだけど、
なまなましい女の愛歌だよね。
男らしく女を歌うひとだな、と思いました。


そして、スサスペンダーさん。
CDで、ずっと曲を聴いていたけど、ライブははじめて。
スサスさんのblogのファンでさ、わたし。
リズミカルで言葉だけで遊んでるのかな?っておもって読んでると、
さいごにアイタ。ヤラレタ。って、なるところにはまちゃってさ。
はじめて会ったときの印象と文章と音楽でイメージを勝手につくっていたのだ。
こう、すっごい攻撃的なひとだと思ってた。
なんか勝手に(笑)
すごく優しい歌い方をするんだーーー。って、ライブで思いました。
もちろん、CDで聴く声も、伸びやかで、癒し系なのだけど、
ライブは、それの「もっと」でした。
「ムニの打ち込み弾き語リスト」まさに、そうだすね!
セロファンのゼロハン、予想以上にかっこよかった。
マーダートマトソース、大好きなんだよー。
USOとトワイライト・ニュース、完全もってかれました。
打ち込みの音がバックなのことを一瞬忘れてました。バンドでやればいいのに!
とか、勝手なことを思いました。
「ムニの打ち込み弾き語リスト」なのに。
ドッグデイもきけてよかったなー。
もう、完全に中毒だ。
小机の上の電気スタンドと魔女の宅急便の黒猫ジジのぬいぐるみ。
完全スサスワールド!


ダイナマイト☆ナオキさん。とうとう2回目のナオキさんライブ、見ちゃったよ!
今回は椅子に座ってみていたので、5月の表参道FABのときとは
ちょっと違う挑みかた(わたしたちの)、だったけど、かっこいさは変わらないさ!
しかーも。今回は、ナオキさんひとりぼっちじゃなかったんだ。
いや、ドラミちゃん(グルーヴボックス?)とわたしたちがいるから
ナオキさんは、いつだってひとりぼっちじゃないんだけど、
今回は同じステージの上でいっしょに立ってるひと(?)がいたんだよ。
それが、カズオ。改め、カズヲ!
八頭身の色白で黒い革の上下で盛装したクールガイ(?)のくせなのに、
「チンコ」を連発していました。
そのためだか、少々、ナオキさんは押され気味な感じ。。。でしたか?!
後ろのお客さんからの罵倒を受けながらも、おしすすめるライブ。
これがナオキ☆スタイルなんだけど、この歌だけは真面目に聴いてほしいと。
覚せい剤撲滅キャンペーンソング」を歌いだしました。
5月にはまだCDになっていなかった「トカゲのチャッピー」を初めて聴いたときのような
感動がありました。
テクマクマヤコンテクマクマヤコン
CD「トカゲのチャッピー」を聴いたとき、一発で好きになった歌です。
チャリンコ暴走族のテーマ、トカゲのチャッピー、そして、ハンバーグ・ベイベー。
かき鳴らすギターの音がいっそう大きくって、しゃがれたナオキさんの声が
ぐっとセクシーでした。
座って聴くのもありだね。
でも、また、今度、5月のときみたいにみんなで飛び跳ねてもみたいね。
ナオキさんとスサスさんは、すこしだけど動画盗撮してきたので(前日の日記参照)
見てみてね!


The Orange Carnivals。オレンジカーニバルズ。オレカニ
わたしの記憶が正しければ、オレカニのミカンさんが、このメンバー総出演の
イベント、やっちゃおうよ!って、最初に声をあげてくれたの。
年に何回も東京に行けないきょうこちゃんやわたしのために。
夏に7曲入りのCD「Flight」をリリースしたオレカニ
リリースパーティーに駆け付けたかったけど、できなかった。
おくってもらったCDは、盤にもプリントがしてあってミカンさんの顔?
歌詞カードもジャケットも可愛くって、心の歌がいっぱいつまっていて。
ちえさんがキーボードとコーラスで、ミカンさんが座ってギターで歌う。
ラストライブでした。
ようやくみることができたがラストライブでした。
ちえさんの鍵盤は軽やかで跳ねながら、豊かに歌ってた。
ミカンさんは、まっすぐに前を見据えて、楽しそうに楽しそうに歌う。
なんてパワフルなふたりなんだろ。
とても豊かなんだろ。
これが最後だなんて信じられないという空気。
CDだけでは、これほどまでと想像できなかったので
ただただ圧倒されてしまいました。
オレカニライブ、暖かくて楽しくって気持ちいい。
最後の歌のあと、アンコールがなって、昔からやっているという歌「こころ」を歌ってくれた。
大好きな歌なんだといっていた。
オレカニのど真ん中にあるような歌でした。
にんげんのど真ん中にあるもの、そのもののようで不思議な感覚が
よみがえってくるような。
ミカンさんもちえさんも、これからは、ソロやサポートやらで音楽を続けてゆく。
オレカニもいつか、また、やってほしいな。
究極のわがまま。でも、願うことは自由だよね。



とうとう、最後はサムサッカー。The thumb sucker。おやゆびすい。
目のまわりを黒くマスクのように塗りつぶしたスサスさんが
狂ったようにドラムをひたすら叩き、
ジェシカさんと目で合図しているのかしていないのか、
ただ音で合図しあっているだけなのか。
ジェシカさんのギターが絶妙にかき鳴らされて、その動きもすべて計算されているのか
いないのか。
みせながら、きかせるサムサッカー
ときおり入るジェシカさんのボーカルもあるけど、基本、インスト。
でも、歌ってるみたいに聴こえてくる、見えてくる。
サムサッカー、CDあるのかなーと思っていたら、DVDがあった。
正解。これ、すごい正解。
そうか、そうだったのね、サムサッカーは、シネマなのか。
もう本当にかっこよくって、ずるいーーーー。






この日見たみんなの顔をもっとたくさん撮っておけばよかったって、ものすごーく後になって
気が付きました。
そう。なんかふしぎと忘れていたんだよね。
思えば半年前の5月。
出会いははじめて見にいったSunbrainのライブで、だった。
そのときは、みんな初めて会ったのに、子供みたいにじゃれあっていて、
ものすごくハイテンションだった。
この半年の間に、不思議なくらいつながりが広がっていって、オンラインで知り合った
はくもくれんさんやたかまくんやりるべくん、静子さんにも、
この日ようやく会うことができた。
この西荻窪ターニングにも、ずいぶんとお世話になっていました。
ようやく、ようやく、みんなとお会いできた。再会できた!
居酒屋で夜通し打ち上げ。
ふたつのテーブルにもギュウギュウになって座って、まぶたも段々落ちてくるけど
きっと大したことは話していなかったんだろうけど、みんなで顔を合わせて
いることが、楽しくって、うれしくって、
だから、心が満腹になったわたしは、朝の新幹線でそのまま大阪に帰りました。
その日が連休の初日だったってことも、全然頭の中になくって
通勤電車の満員電車に揺られてるみたいに、立ったまま、およそ2時間。


あああああ。また、いつでもどこでも人がいっぱいのあの東京に行きたい。
行って、また、彼らのライブをみたいです。