風とロックフェス2006(風の日)

miwakiti2006-04-19






風とロックFES2006
04/19(風の日)18:00会場 19:00開演 
会場:渋谷クラブクアトロ
料金:前売り¥3900(1drink + tax included)
出演:スネオヘアー東京ムードパンクスSAFARI
オープニングアクト勝手にしやがれ


若者の街、渋谷センター街にとうとうやって来てしまった。
朝から曇り空だった東京、昨日は雨が降っていたみたい。
日が長くなった夕暮れ、空気は生ぬるい。半袖でもOK。
渋谷にはPARCOがいっぱいあるのね。
18時過ぎ、クワトロがあるPARCOに着いた。階段に行列。
悪くはない番号だったので、そんなに待たずに入れた。
登っていく途中で、あっちゃんに会えたけど会場に入ると、
どんどん人が増えてきて見つけるどころじゃなくなってしまった。
フロアを諦めて、PAより後方の少しだけ段のあるまったりスペースに
最初から最後までおりました。
蒸し返る会場の熱気で始まる前からビールがすすむ。
約10分押しで開演。

客席上手にあるスクリーンにグループ魂港カヲルさんが映し出されて
今日のイベントに出演できなかったことを大変残念がっておられた。
カヲルさん流にね。
グループ魂がOPだという望みは絶たれ、スクリーンに映し出された文字は
勝手にしやがれだ!
嬉しい。のっけからあの資生堂UNOのCMナンバーを奏でてくれた。
カッコイイー。
ボーカルがドラマーってのカッコイイー。ドラマーがボーカルか?
自然に身体やココロがうきうきしてくる。
勝手にしやがれのライブは楽しいのだろうなぁ、と思った。
全部で4曲アクト。
次はどのバンドだろうと考えていたら、月刊風とロック編集長・箭内氏が司会、
スネオヘアー×リリー・フランキーのロック対談が始まる。
わぁーと、目を輝かせていたがリリーさんがステージに現れない。
箭内さんが、平間至さんの紹介をする。今日のステージ撮影は平間さんです。
演奏中にステージに上がって接近して撮影するけどビックリしないでね。って。
それはそれはスゴイ。
本当に月刊風とロックは奇跡のフリーマガジンだよね。
そんな風に(どんな風に)ぐだぐだしている内に、本当にクダ巻いてる
リリーさんが登場しました。
隣の居酒屋で夕方5時から飲んでたそうだー。ちゃんと喋ってる風だったけど
相当酔ってたと思うなーアレ。
スネオヘアーも相当の遅刻魔だし酒飲みだけど、リリーさんには敵わないんじゃないか。
そうゆうとこで競っても仕方ないけど。そうゆうことじゃないけど。
スクリーンにスネオヘアー戸田菜穂さんが手を繋いでる写真が映し出されて
ネタにされ。これは5月1日発行予定の月刊風とロック5月号の表紙ですと。
お楽しみに!
結局、出来上がったリリーさんが主導権を取ったままのぐだぐだトーク
遅刻も酒飲みもエロネタもリリーさんが全部持っていってしまいました。
大人には敵わねぇーなー。


いよいよ本ステージ。
ファースト・アクトは先程対談中にネタバレされたSAFARI
どんな野獣たちが何匹でてくるのだろうとワクワクした。5匹だった!(多分)
もっと大群が出てくるのかと思ってた。
いや、もう5匹だけで充分密林だったよね。クワトロが別のライブハウスに見えた。
多分5曲位やったんだけど、2曲連続でストロボたきっぱなしの照明ですっかり頭ん中
真っ白になってしまった。全てそのせいにしとこう。
さすがの猛獣もリハ中は確実に酔っちゃったんだって。
本番はキモチイイって言ってた。うん、私も全然嫌いじゃない。
まるで極度の緊張感から解放される時のアレをアレだけを求めて受ける拷問。
不思議だけどSAFARIの心の中に「平和」なものを感じた。なぜだらう。
「何でもありっていうけれど、何でもいいわけじゃないんだぜ」
喉がカラカラになり、ドリンクのお代わりをした。
セカンド・アクトの東京ムードパンクスの番になると、
まったりスペースにも人が群がってきた。最高潮。
昨日できたばかりという歌と14分間続くさよならの歌。この2曲だけ。
リリーさん・オン・ザ・ステージ。
途中、バンドのメンバーだというバーテンさんが現れ、今日の日を祝福して
ドンペリで乾杯・オン・ザ・ステージ。
前列の女子達はリリーさんからドンペリ・シャワーの洗礼を受ける。
リリーさんの歳になると、恋愛の歌は1分で終わるけど(!)
さよならの歌は歌っても歌っても終わらないらしい。
たくさんのさよならがあるんだって。
その歌を大切に歌ったリリーさん・ダイビング・イントゥー・ジ・オーディエンス
(ほぼ女子の海の中へ…)
はじけた大人を見るのってなかなかいいもんだね。


トリのスネオヘアーのステージが始まる頃は21時半になっていた。
平日の夜だからか、ちらほらと帰る人が目立つ。
さっきまでコミコミだったまったりスペースもまた元通りになってきた。
正面が見えるようになって嬉しいけど、ちょっぴり寂しい。
リリーさん目当てが多かったのかな。時の人だものね…。
そんな感傷にひたっている内に、スクリーンにスネオヘアーが映し出された。
私、まだ一度も見たことのないタワレコCM5連発。
ちょっぴり険しい顔で煤けた青のよれよれトレーナーを着たスネオヘアー
音楽について語る。
「もし音楽がなかったら…なんて考えてもしょうがない!実際に音楽はあるんだからさ。」
「でも、もし音楽が本当になかったら、誰かのために生きる人生にしたい。
自分のために生きる人生じゃなく。」
これに正直驚いた。今までのスネオヘアーにはない台詞だと思った。
こんな台詞が言える役者に成長したのか、スネオヘアー
じんわり心に滲みました。
ところで、このCMは今でもCSなどで流れてるんでしょうか。
まるで家の中で独り言でも言ってるような雰囲気だったけど、
他のアーティストのCMもこんな感じなのかな〜。
最後のはぐだぐだ過ぎてもう話になってなく喋ってる途中で切られてた。
会場から失笑がっ(笑)
そして、流れる「ヒコウ」のPV。春が来た。
首には受付で皆に配られていた「風とロックフェス2006」タオルを捲き、
前に「ス」背中に「オ」と大きく字が書かれたTシャツのスネオヘアー
この不思議なTは、風とロックフェスTシャツのスネオ・スペシャルか。
物販では見かけなかったんだが。
今日はお昼の12時に会場入りしたそうだ。出番まで長かったーっと。
ほんまやね。
今日の楽屋はとっても和気あいあいとしていたのだそうだ。
勝手にしやがれの音楽が似合うような大人になりたい、SAFARIはかっこいい、
リリーさんが本当にダイブしちゃった、あんなにどろどろと沈んでいくダイブは
初めて見た。とかお話するけど、客席から「ロック!」と叫ぶ声に
「JーPOPなめんなよ!」と叫び返すスネオヘアー、なんだかおとなしい感じがした。
眠たかったのかな。
いやいやそんなことないと思うよ!(失言)
風とロックdir.の「ヒコウ」PVが流れた時、あー今すごく生で聴きたいと思い出した。
リリーさんと東京タワー対談して「現在位置」なんかも歌って欲しいとか思ってた。
でも、私の想像なんかを大きく跨いで、スネオヘアーはすっかり春になっていました。
帰りの夜行バスの時間に間に合わないと思いアンコールを諦めて、
ちゃまるさんとの再会も諦めて、会場を飛び出すように渋谷駅へ向かいました。
実はふとした思いつきで今日はいっちゃんを道連れにしておりましたのです。
生まれて初めてライブハウスに行ったいっちゃん、楽しかったと笑顔で言ってた。
それ以外の言葉はいらないさ。
そうだよね、スネオヘアー


風の日・スネオヘアーのセットリスト
1. ウグイス
2. ワルツ
3. headphone music
4. 訳も知らないで
5. セイコウトウテイ
6. 悲しみロックフェスティバル
en. No.1




フンドシに見えなくもない。いえ!タオルですから!!!
no kaze, no rock.


●異端のフリーペーパー「月刊風とロック」待望の書籍化!
月刊カゼトロック
風とロック別冊 定価2,000円(税別)
パルコ出版より5.27発売!!
風とロックFES2006の模様も収録。
「月刊風とロック」編集長 箭内道彦 サイン会決定!
5/27(土)15:00〜吉祥寺PARCO B2F LIBROにて


そうそう、言うの忘れてた。ロック対談で箭内さんが本当に数えきれない程の
アーティストにフェス出演のオファーをしてたって話してました。
そして、本当はこのフェスもフリーペーパーにあやかって本当は「無料」に
したかったんだって。すごい人やね。