ラスト・デイト
ふたり芝居「ラスト・デイト」
作・演出/岩崎正裕(劇団太陽族)
鈴木いづみ役/戸川純
阿部薫役/奇異保
大阪公演
会場:フジハラビル 大阪市北区天神橋1丁目10−4
TEL (06)6351-6352
日程:2006年 3月24日(金)<19:00>
2006年 3月25日(土)<19:00>
2006年 3月26日(日)<15:00★><19:00>
2006年 3月27日(月)<19:00>
京都公演
会場:ART COMPLEX 1928 京都市中京区三条御幸町角1928ビル3階
TEL (075)254-6520
日程:2006年 3月31日(金)<19:00>
2006年 4月01日(土)<19:00>
東京公演
会場:新宿スペース107 東京都新宿区西新宿1-8-5 α107ビル
TEL(03)3342-0107
日程:2006年4月14日(金)<19:00>
2006年4月15日(土)<15:00> <19:00>
2006年4月16日(日)<15:00>
前売り3,800円・当日4,300円
※整理番号付きチケット(自由席)
受付開始は開演1時間前/開場は開演30分前Neuプロジェクト ラスト・デイト運営事務局
mail:info@ neu-products.com
〒540-0021 大阪市中央区大手通り2-3-17-301
TEL(06)6946-5601 FAX (06) 6910-2706
「私はもっと無責任に自分のことを語りたいのよ」
「だったら僕に話せばいい」
「だってあなた、いないじゃない」
「僕はここにいる」
「あなたに話すにはすごくエネルギーが必要なのよ」
どんよりと曇った日曜の午後。
フジハラビルの3階、開け放たれた窓から自然光がふりそそぐ部屋に
大きなテーブルがひとつ。椅子が一脚。
男と女がただふたり。そこで闘っていた。
10年振りに訪れたこの場所。
すっかり行き方を忘れてしまって降りる駅をひとつ間違えたため散々歩いた。
芝居は時間通りに始まっていたようだった。夜の部にしてもよかったのに、
なぜかこの日はどうしても昼間に見てしまいたかった。
時間に遅れてしまって本当に申し訳ない。足音を立てないように注意して階段を
登っていくと自然光いっぱいの部屋で行われているのに驚いた。白い壁が眩しい。
しかし、ふたりの男と女を見ている内、部屋は深い夜に包まれていった。
男は「音」を追いかけて、女はその男を追いかけて、闇の向こう側に行ってしまった。
でもそれが本当に闇だったかどうだかは私にはわからない。ふたりにしかわからない。
ふたりにもわからないのかもしれない。女の悲しみが少しだけ突き刺さってきた。
このふたりを単に退廃的なものと勝手に想像していたが、もっとシンプルで
率直で無邪気すぎただけだったのかもしれないと思った。
ほんの1時間半の時間の中に深い夜から夜明け前の時間の移りゆく様を感じさせる
この芝居、脚本も役者もまるでひとつの音楽を奏でているようだった。
少しだけ優しくしてみてもいいかなと思った。メールだと結構優しくなれるのに。
喋ると駄目だけど。
芝居の中で男が珈琲飲みたいと何回も云っていたから、すっごく珈琲飲みたくなった。
フジハラビルの近くにあるカフェギャラリー「無花果」を見つけたけど、残念
今日はライブで貸し切りだった。店の前の「ご自由に」と書いた箱にあった本を1冊
いただいてきた。森瑤子「熱い風」