ふうちゃん


小学校1年生の頃、よく遊んだふうちゃんの弟が、鍼灸院を開業していた。
肩も首も腕も手首もずっと痛くて耐えられないから、勇気を出して行ってみた。
鍼って、ちょっと恐いから。


全然痛くなかった。
脈をそっとおして、気の流れをさぐる。
私のからだは、水がたまってるらしい。
やっぱり。
今日は朝から雨でからだがだるくて辛かった。
痛みがある筋のツボに、そっと鍼が当てられる。
当たっているかもわからないくらいの優しさ。
優しく触れられるって、なんて癒されるんだろう。
心地よくて眠ってしまいたい。


弟の健一郎くんが、私がふうちゃんの友達でよく家に遊びにいってたことを
覚えてくれていた。


からだもこころもほっこりと癒された。