八月肉の日




なにが良いのかわからないが、バス停からの途中にあるフランス料理店には今夜も客が入っていた。肉の日だからかもしれない。そんなどうでも良いこと考えながら歩いてたら、可愛いらしい黒猫が飛び出してきた。黒猫は、すばしこくどんどん薄闇に入ってゆく。さようなら黒猫くん。

大切な友だちから葉書が届いていた。喜びながら読んでいくうちに、わたしの愚鈍さに恥ずかしくなってきた。広島の土砂災害の酷いニュースを見るたび、安佐南区‥‥どこかで聞いたことがあるような‥けれど大して気にとめなかった。友だちに葉書を送ったときには起こっていないし起こるとも思わないことだったとは言え、災害が身近なところで起こる筈はないとゆうおかしな自信がいつの間にかわたしの中に住み着いてしまったようだ。危ない自信。
なにはともあれ、友だちと友だちの家族は無事であった。ほんとうに良かった。来年あたり会いたいね、と友だちが書いていてくれた、アレコレアレコレとりとめのない話しをたくさんできますように、無事に会えますように肉の神様に心してお祈りしよう。