北浜ぐるぐる




昨日は年に一度の胃カメラ検査でした。
午前中に終わりたいわ、と4ヶ月前、何も考えずにアサイチな予約をしたので、私的には休日真っ只中の朝なのに、わざわざ普遍的な朝の通勤ラッシュ真っ只中の地下鉄に揺られて森ノ宮までたちんぼさん。アサヌキのハラヘリには辛かったよ。
いつものように鎮静剤が点滴に送りこまれた途端、眠り姫(じぶんでゆうな)になり、目覚めたら正午近くになってるではないか!
嗚呼‥‥昼メシまでラッシュ真っ只中に巻き込まれるではないか‥‥
ラッシュでなくても、たいがい難民になってしまうわたしが昨日に限っては、すっと店を選んだ。じぶんでびっくり。店先の麺類のメニューの横に、寿司一皿200円!につられて入ると、入った途端に200円寿司の皿が所狭しと列んでる!
迷いながらもとりあえずの一皿を選び、きざみうどんを頼み、腹の具合を確認し、寿司もう一皿いってしまいました。
ハラヘリすぎるとオトロシヤ。
大満足の昼メシに、すっかり勝利者になった気分。店を出て気の向くままに歩き出しました。淀屋橋適塾緒方洪庵旧宅あたりから土佐堀通にでていつのまにやら東へ進むうち、松屋町筋にまで出ていたようで、マイドーム大阪がみえてようやく気付き、えらいこっちゃと本町通りを戻っていくと、ゼー六アイスの店先にいまかいまかと客を待つような睨みを利かせた若いのか若くないのが判りづらいお兄さんふたりを横目に過ぎて、苦虫を潰したような気持ちになる堺筋本町に着き、心斎橋まで歩こうかとも思い浮かぶも、やめて堺筋をのぼっていきました。
そして、北浜に辿り着くや新井ビルのティーサロン 五感へと迷いもなく階段を上がってゆきました。案内された部屋には、買い物帰りの母娘と観光旅行客らしき中国娘ふたりが居て、生ケーキをつついていましたが、わたしが選ぶための統べてのケーキがのった盆が運ばれてくると、中国娘たちが大注目してる視線が突き刺さってくるのを感じました。じぶんら、もう食べてるやん。食べてるし。
寿司のときみたいに2個いこうかと思うたが、さすがにやめておいた。「奄美大島産パッションフルーツとホワイトチョコのクリーム」をぺろりと平らげ、「青森産の林檎ジュース」をゆっくりストローですすっているあいだに部屋の客が入れ替わり、よくわからない間柄のアベックとカルチャースクールかイベント帰りぽい妙齢の婦人グループ6人連れになっていました。アベックの男性除いて、すべての女性がケーキを食べていました。女たちが食べていたケーキ統べてを確かめてから、店を出て、ちょいと西に向かうきれいな通りを歩いていたら、あらまあ、なんとまあ、適塾・洪庵旧宅あたりがみえてきたじゃありませんか。
北浜ぐるぐる ぐるぐる ぐるぐる。
検査のあとは鎮静剤で思っている以上に疲労しているので早目に帰宅して静養しなさいよ、と洪庵さんが何度もゆうてはったのかもしれないのに(いやいや、ゆうてないやろ。ゆうてたのは、検査前に説明してくれたクリニックのカンゴシさん)。もう4度目くらいの胃カメラですが、まだ一度もおとなしく帰宅したことはありません。