ビンタンと草餅


ひっさしぶりに宝山寺へゆきました。可愛いお兄さんたちが給仕してくれる『摩波楽茶屋』で美味しい昼ご飯をいただきました。前日の電話予約が功を奏して、テラス席にスッと案内されました。虫(けっこう大きめの蜂とか)が、しょっちゅう茶々いれに飛んできますが、そうゆうのも全部ご馳走ですからね。緑がまばゆく綺麗な若草山が一層心和ませてくれました。
一口飲むとそうも辛いとは思わないで、勢いよく二口三口と続けて飲むと喉が辛さでむせ返るスープは、ほんま癖になります。はるばるインドネシアから来た可愛いお兄さんが、自国のことば『ありがとう』を教えてくれたので、ささやかな御礼の気持ちで、わたしの方の自国のことば『イケメン』を教えてさしあげたならば、お兄さんは少し照れていたような感じでした。可愛い。
宝山寺への石段を登ると、にわかに汗ばんできました。手を洗い口をゆすぐとこで、『宝山寺の草餅』の看板が目に入り、にわかに草餅が食べたくなりました。お土産もの屋さんには残念なことに日持ちのする草団子しかなく、下山してから百貨店で草餅を買って帰りました。

またいろいろなことを思いだしながらの帰り道、目が潤んでまいりましたが、郵便受けに当選した図書カードを見つけるや、ずっとわたしの周りをはりめぐらしていた灰色の雲がサーッとひいてってたように思えました。
宝山寺って、やっぱり。

今度いつかは、あのテラスでビンタン飲みましょうと思います。