7月1日の月見ル君想フにて

miwakiti2008-07-05




文月の第一夜、東京は南青山にある月見ル君想フというライブハウス。
http://www.myspace.com/moonromantic
行ってきました!


この日の東京。
来る7日、
北海道は洞爺湖で行われるサミットのために
都内すべての駅周辺
どこもかしこも警備員さんだらけ。
駅にあるコインロッカーはすべて封鎖。
という・・・モノモノしさ。外苑前の駅にまで。
辿り着いた月見ル君想フの中はそんな外界が白昼夢だった
みたいな静けさ。
気が緩み、着くなり受付のハンサムなおにいさんに
見てきた模様をベラベラ喋るも、
「そおなんですか?」と不思議な顔をされるだけ。


月見ル君想フ
現代的な外観からは思いも及ばなかった
内装は落ち着いたアンティーク。
B1Fな2階を降りると、
B2Fな1階の内装は安らぎのエスニィーク。
そして、天井にミラーボール。ステージに月。
ドリンクバーのおねえさんとおにいさんが、
またまた、やたらカッコイイ。


スタッフの方は皆言葉すくなで、まるでお月さんのようでした。



一番目の登場。paradiso。
http://www.myspace.com/feelparadiso
paradisoの正式メンバーは、
ゲンキさん(Vo.Gu,作詞,作曲)とコウダイさん(Dr,Per)。
実のご兄弟。
ライブではベースとキーボードをサポートにいれて行う。
この4人でやるのは、今回が3回目だったらしい。
キーボードが女性だったので、ついSACONと間違うわたし。
てか、SACONの紅一点はドラムだし。
間違いにも程がある。
2曲目くらいで気が付いた。。。paradisoだって。
少し言い訳をさせて!
だってマイスペで聴いていたときよりもライブが
とびきりパワーポップなのだもん。
のっけからめちゃくちゃポップでキーボードを
跳ねる様に叩く様に滑るように弾くねこ・あゆまるさん。
(今回は三回目のサポちゅうことで、
ねこ・あゆまるまるまるさんと紹介されていました。
次回ライブではさらにまるがひとつ増えるそうです☆)
ベースのまにー?さんはジャジーに弾いてなさる!
そして、コウダイさんがドラム叩いてるときの表情最高!
体全体からリズムが生まれてくるみたいなーーん。
極めつけは、ゲンキさんの声です。モロ好み。
絶対、関西でもウケル!と思ったわたしは、また、
性懲りもなく「来て!」とラブコールさせていただきました。
買ったCD(1st Mini Album「日々曲集」)じっくり聴きますです!


paradiso:setlist*おそらく。。。
(窓辺の音楽/水飛沫/サヨナラサヨナラ/埋ライフ/おわりがはじまり)




二番目がClownfish
http://www.myspace.com/clownfishjp
ゴヂロ=中山豪次郎(vo., guitar)、ムトチン=武藤直哉(bass, cho.)。
舞台袖から水色のTシャツ+チョイ短めの綿パンツ+夏っぽい帽子のムトチン(bass, cho.)!?
が、ベースを持ちながら現れ。
続きまして、山高帽子+派手なポロシャツにタイなゴヂロさん(vo., guitar)。
膝に穴の開いたジーンズ。
なんてラフな・・・
なんとなくリゾッチャ・・・♪
(もすかしてゴヂロさんはあの有名な喜劇役者さん?)
とか思いながら転換中を凝視。
ふたり、なんだかにこにこしてる。
それでなんだかつられてにこにこしてしまう。
昨年の12月ほどじゃなかったけど、
半年ぶりだし多少は緊張してたので(わたしがね!)
拍子抜けしてホッとしたのも。
ほどなく準備終了。
本日はアコースティックなので、おふたりさん座る。
そして、12月に使っていたあのサンプリング・グルーブボックスMC-909を
このアコ編成にも使うのーーんか!(ムトチンがbassの傍ら操作)
ビツクリたまげた☆
アコースティックって生楽器だけだと軽く想像していたので、
予想外でした。
もうクラウンフィッシュとMC-909は切っても切れない関係なのだね。。。
なぜだか涙が出そうになり。嬉しく。
だけども、DJスタイルとはまったく雰囲気が違いました。
アコースティックならではのストレートにシンプル。
当たり前かもしれないけど、
ギターとベースと声が主体なわけで、歌が聴きとりやすい。
CDに馴れちゃってるわたしは、あ、ここのコーラス・・・ほしい・・・
と思うとこともあったけど、
初めてクラウンフィッシュの歌を聴くのなら、
違和感ないのかもとおもう。
むしろ良いのかもしれない。
と、あとから思う。
そういやー見ている間、
自然と口ずさんだりしちゃったりできたのです。
そういう意味でも楽しかったのだ!


弦楽器ばかりだと耳疲れすることもあるのだけど、
そうゆうのがなかった。
どころか心がふにゃふにゃ柔らかくなってきた。
ゴヂロさんが使ってたギターが、
すごーく使い込んでる感じがして気になったよ。
歌い方もやさしかった。
ムトチンのベースの弾く指がしなやか〜。
コーラスきれい〜。
そして、MC-909君いい味だしてる〜。
うーん。Clownfishのアコスタイル新鮮。
Clownfishらしさをじわじわ感じました。


合間のトークは、
ライブ告知、来月も12日ココでやりますってことと
物販コーナーにて、
今日演った曲が入ってるシングル&ミニアルバム売ってます
てことがおそらく用意していた内容。
のち、三曲目のDavidを演りだしハプンが起こる。
ゴヂロさんのギターの5弦が、
激しいイントロのせいで切れたんだ。
でも、このときのゴヂロさん、
すんごく冷静。次第に弾くのを止めて
「すいません。5弦がちょっと切れちゃいまして。」
てなくらいであんまり焦ってる風がなく。
逆に気持ちよくかき鳴らしていたムトチンが
「?!(んぎゃっ」←おそらく心の声。
て感じで慌て始めました。
いやっ、どうしよ、どうしよう。。。となっていたのは
ムトチンで、
いやー。どうしましょうかねー。と段々落ち着いてゆくのはゴヂロさん。
挙句、本日のタイバンの方でアコギ持ってる方っていらっしゃいませんでしたっけ?
と、アコギレンタル募集。エレキでもいいよ。くらいの。
あ、それでもいいかも?と思ったみたいなムトチン
(多分何かせずにはおられなかった)は
楽屋にいこうと腰をあげるまでも。
最初はまともに見ていたので、
替の弦、持ってきてないのかい?!
と思いましたが、様子をみているうちに、
いつのまにかゴヂロさんは、張替を始めていました。
しかし、弦の張り替えって、いかんせん時間がかかる。
ソコでです☆
緊急にトークを繰り広げなあかんくなりましたんやー。
そして、非常時の備食のように披露されたのが
ムトチンのうんちく話シリーズ♪
武藤さん普段一体どこでそんな知識をかき集めてらっしゃるんでしょう・・・
と感心するほどに出てくるわ出てくるわ。の。うんちく。
それに対して反応するかと思いきや弦の張替に夢中なゴヂロさん。
武藤さん、面白いですねー。て言っただけの放置。
なんとか?つなぎつつもチラチラと目で助けを求めるムトチン。
非常に面白かったです☆ソンナワタシモアクマ。


面白かったんで、
微笑ましかったんで、
実際にたくさん笑ってしまったんやが、
本当のところ、ついラジオのことを思い出していました。
ラジオの中で興奮していくムトチンに対し、
どんどん冷めていくようなゴヂロさんの温度。
ラジオ録ってるときもこんな空気だったのかなーって
想いがフラッシュバックしました。
どこまでが用意されたもので、どこからが素なのか、
その境目が非常にない。このおふたりさん。
用意されたものも素でやってしまうような
よく言えばオヒトヨシ?
わるく言えばブキヨウ?
そんなところが途轍もなく魅力的なのです。
あ。ほめすぎた。。。笑い。
でも、本当のコトです。
ひとりひとりが素敵なふたり。
いつもそう思います。
多分ふたりはソコに気づいていないと思う。まだ。


アコースティックで聴く聴きなれたナンバーたちは、
よりいっそうトキメキました。
Davidで弦が切れてしまったのは至極当然のように
わたしには思えました。
あの曲のとき、悪魔のような得体の知れないパワーを
どうしても感じてしまう。
まだライブでみるの2回目だけども。
弦を張り替えた後のイントロは、とても美しかった。
君とのサンデイの出だしの歌詞に歌い方に急にドキッとした。
シロップ&ハニーは初めて生で聴けてやっぱりとろけた。
プラネタリウムとアリス、やっぱりいい歌だーー。
解放ーーー。待ッテル。
夜明け前。
この歌にどんだけのあいだ苦しんだことか。
大好きってことも含めて、まるで呪いのように。
でもね、この夜、すごく気持ちがよくって。
やっと新しい心になれたような気がしました。


弦張り替えでカットされ聴けなかったプリティ・ドッグ。
今度はコレが呪いの曲になりそな気がする。


Clownish:setlist*最後のpretty dogはカット。
(君とのサンデイ/シロップ&ハニー/David/プラネタリウム(新)/Alice in Wonderland(新)/夜明け前)





三番目の、くりすあすか。
http://www.myspace.com/kurisuasuka
フロム大阪。わたしも大阪。
しかし、東京にて彼女を初めてみる。
彼女はひとりで歌う。2曲目まではギターの弾き語り。
残りは全部キーボードで弾き語り。
柔らかい声と切ない歌、背景の月を見ながらおしゃべり。
おしゃべりは、
彼女が育った島根の言葉とイントネーションで。
すこし震えたような温かい声がすごく切なかった。
切なくってこの場所から消えたいと思ってしまったほど。
独りでジッと月を見すぎたせいかもしれない。


次のライブは三宮で。遠いけど今夜何かを感じたなら
ぜひきてくださいと言っていました。
フロム大阪のあすかさん。


くりすあすか:setlist*
(ライラック(新)/Tick Tack/月とお酒のうた/あめのちはれ/街/エテナクシテ)





四番目はpygmy with bitter ends(ビタエン)に変わりまして、
LOST TAPEs。
神出鬼没に活動している3ピース。
イベント間近でビタエン出れなくなる事情あり、
ピンチヒッターということ。
ロストテープスは、
ギターVo.がビタエンのnoriboooooneさん。
ドラムのデュ・安井さんは、(f.PAPA'S MILK)。
ベースのペ・斎田さんは、まさしく(f.アーロック)。
ペさんは、最近ベイビーが産れたただのお父さんと
ノリボーンさんに紹介されてましたけど!
この3ピース、めっちゃカッコイカッタ!
ちょいオヤジめな男ロック。(表現乏しくてすまぬ)
パパになったばかりのペさんのベースいい!
ドラムの安井さん。まぢ男前!
ノリボーンさんのボーカルしみました。


てっきりビタエンが出はるものだとマイスペで試聴していたら
なんと試聴機にラジオみたいなトークが。
他にもそんなんやってはるミュージシャンいはるんかもしれんですが、
私はマイスペでそんな方、初めて出会ったので驚き感動。
でフレンド申請。
返して下さったのはノリボーンさんではなかったですが、
ダイボーンさんも良い方で。
LOST TAPEsを見れるなんてラッキーですよと返してくださっていた。
ホンマにそうでした!
お蔭様でさっきまで泣いていたお月さんが
だいぶに元気になりましたぜ。


LOST TAPEs:setlist*聴きとりミスならユルシテネ。
(Loose my mind/リードシンガー/東京ループ/なないろ/チェインソー)


ビタエンもよいのよ。↓いつか見たいわ。
http://www.myspace.com/pwbe





五番目トリはSACON。
http://www.myspace.com/saconpop
SACONは、関西ではよくお耳にするお名前なのです。
はじめはこちらで活動していらしたのでね。
しかし、私はまたもや東京にてお初なのでした。
登場の仕方が前の4組と明らかに違いました。
勢いに乗っているというのはこうゆうことなのでしょうか。
トリにくるものうなずける。
リードする左近さんの引っ張り方はもうなんというか
一番後ろの壁をつきぬけた先まで届かせようとしてる
そんな心意気を感じました。
客をとりこむよ。こうゆうアーティスト。
と言いつつも、左近さんの声は柔らかくて透明で爽やか。
なんてったって、
TSUTAYAで昔のドラマを借りて見るのがお好きなそうで
最近みたのは「あすなろ白書」と「未成年」だそうよん。
ラストナンバーでは、手拍子をしたり。
頭上でハンドクラップ。路上でやっていたときの賜物かな。


SACONも、来月月見るClownfishと同じ夜にカムバック。


あ。「さよならプラネタリウム」やっぱりよかったな。
いつか関西でもみれるといいな。(てか行こう)


SACON:setlist*ぬけてるます。。。
(裸足の季節/かさ/I'm only you/さよならプラネタリウム/つないだ手にぎった手/春のイメージ2)











非常事態以上に長い。
ここまで読んでくださった方いらしたら、ありがとうございます。
どうしてもここまで書きたくなったのは、言わずもがな、
Clownfishのせいなんです。
せいなんですって言っちゃあ失礼ですね☆
おかげです☆
いつかは関西にきてライブしてくれると信じていますが、
今のこのとき、
行けるときに東京までも見に行っておきたいと
そう思わせてくれる数少ないアーティストのうちの
ひとつがClownfishなのです。
今回のライブゆくことができて、つくづく思ったのです。
やっぱり自分で見なきゃなって。
もちろん毎回なんていくらなんでも無理。
それでも、自分で見なきゃなって。
そう思ったんです。
本当に楽しかった。行ってよかった。
みんな、みんな、みんな、みんな、ありがとう。
南青山に辿り着く前に
早朝から新宿で数時間を過ごしていました。
何回も訪れたことのある新宿なのに、
この日の新宿はいつになく優しかった。
東京は新宿は歌舞伎町。
私にとって新宿は東京への入り口であり出口。なのだと。
思ってしまいました。