CHIFFON

miwakiti2007-08-17











あたしたち、いつの間にか切符を手に入れることが目的になっていたね
一向に前進しない やがて知る違和感
同じ場所で同じことばかりを繰り返す焦燥が、やがて
心地よいリフレインへ


http://www.bloc.jp/jollibee/data/1187276741




ううううう、山田君、負けた・・・・。
開演時間ギリギリまで桟敷席*1でコソコソと試合の様子を見てた。
9回表、一塁に出たとこ、そのあとワンナウト取られて、
わたしがタイムアウト
山田君のことが気になって気になって仕方なかったから、
芝居に集中できるか不安だったけど、
結局、王者舘ワールドにすっかりどっぷりハマってしまってたわー。
はじめて観る少年王者舘
維新派とはまるで兄弟のような姉妹のような
仲の良い劇団だけど、(ホームグラウンドは名古屋)
お芝居のスタイルは王者舘のほうが、お芝居然としている。
今回の作品は、天野天街さんが脚色と演出のみにまわって
シナリオは別注したという異例の作品だった。
けど、わたしはこれが王者舘初体験だったからなー
アフタートークも楽しかった。(だから16日夜を狙っていったんだけど)
さすが松本雄吉、おおさかの生き字引みたいだ。
軍艦アパート(今はもう取り壊されてしまったらしい)の話とか
面白かったなー。
実物を見てみたかったわ。


雄吉さんにとって、少年王者舘のお芝居を見る行為は、年1回、
お盆に田舎に里帰りする感覚に近いと。
今回は天街さんのシナリオではなかったので、
少しだけ違う田舎に帰ったみたいなきもちだったそうだ。


王者舘の舞台装置、仕掛けがさりげなく多くて、
派手じゃないけど、よく見ているとぐっとくるものがある。
一瞬だけ井村さんの背中に抱えられてた黒いロボット、
可愛くって、ついに声をあげて笑ってしまった
(笑ってたのなんかあたしくらい。ツボがずれてた?!)
情けなく落ちてくる裸電球とか、
最後のシーンで窓を戻すのとか、ジーンときた。
窓にトンボが1匹だけとまってるのとか
トーク中に雄吉さんが言ってくれたから気付いた)
すごくさりげなくて、センスあるなーと思う。
雄吉さん曰く、近くで見ると造りがすごく頑丈だって分かるそうだ。
ふむふむ。


今回の公演は、大御所の出演も多く、きっと長年の王者舘ファンには
グッとくるんだろうなー。
杉浦胎児さんは、名古屋・大阪のみの出演。
名古屋では毎公演出演されてるらしいですが、遠征となると、
職業柄(会社員にはみえないのに!笑)と体力的にも大変なのだそう。
大阪の公演、お見逃しなく!
石丸だいこさんと井村昂さんもおひさしぶりのご出演だそう。
井村さんは、黒テントにいらっしゃったとか!
劇中、老人の役でしたが、若者がメイクして老け役してるんだーと
思ってたのに、ほんとうに結構お年を召されている方でした。
でも!アフタートーク中、私服に着替えて後ろにいらっしゃった姿、
すっごく若者に見えましたけど!
役者おそるべし。男前やし。


そんなこんなで、すっかり少年王者舘ファンになって、
ポストカードも衝動買いしてきた。
(物販も役者さんたちが自ら手売り。めっちゃ気さく!これこそ劇団!)
ポストカード、かわゆす〜(泣)
山田君の結果を見て、がくーーーん。と肩を落としたり、
帯広からのすてきなすてきな写真や動画とやさしい心がいっぱい届いて、
うわーん。となって、上がったり、落ちたり、上がったり。


お芝居のタイトル「シフォン」には、
天野さんが考えた引っ掛け言葉があるんだけど、
それはここでは書かないでおく。
一般的な意味合いでよく耳にするのは、ほら、
シフォンケーキのシフォン。
あと、「ボロ雑巾」という使い方もあると天街さんが言っていた。
シフォンケーキとボロ雑巾。
えらい違いだ。
そして、この組み合わせが、ちょうど今のわたしそっくりだ。

*1:精華小劇場は大抵椅子席。今夜は珍しく桟敷席でした。名古屋ホームグラウンドの七ツ寺共同スタジオは必ず桟敷席だそう。アフタートークの中で「そうゆう演出?」と雄吉さんが天街さんに質問するシーンがありました。司会の小堀純さんが(精華演劇祭企画委員会代表)、普段は精華小劇場、閑古鳥鳴いてるので椅子席なのだって。今夜はお客さんが多いので、桟敷になっただけみたいです。狭くて座り辛かったけど、なんとなくラッキー☆