ゆめのおわり
何でも病気に結び付けたい奴のいうことなど気にしていないつもりが
咳止め薬を飲んでもなかなか効き目があらわれないので少々苛ついた。
有名になった出だしの一節は何だったっけ。
「私って、いったいいつまで私のまんまなんだろう。」
そうそう、これこれ。
1年前、この本を読みたかった私はなにかを憎んでいた。
こんな台詞を吐く女が私はいちばん嫌い。
そうそう、そうだった。やっと思い出した。
そうして自分が迷子だったことも思い出し、
まるで夢から覚めてしまった。
- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2004/11/09
- メディア: 単行本
- 購入: 6人 クリック: 54回
- この商品を含むブログ (381件) を見る