夏の終わり『アンティークカフェ』



今朝、顔に白粉をつけたら鼻の頭が粉を吹いた。
秋だね…
そろそろ化粧水やクリームをつけないとね。(オイ)


昼休み。日差しがきつくて少し汗ばむ。
今日は少し遠くまで歩いて、常案橋のたもとにある
『CAFE ANTIQUE』に入ってみた。


この辺には珍しくない古いビルの1階。
こじんまりとした店内の窓辺の席に座る。
テーブルは昔懐かしい足踏みミシン。
帰るときに気づいたのだが、テーブル席は全て足踏みミシンを
リメイクしたものだった。
しかし、私が座ったテーブルのミシンはリメイクされておらず、
机上に段差があった。
意外と無理なく使えるものなのだ。


ブラジルまで持っていった母の嫁入り道具の足踏みミシン。
使いもしないのに自分の部屋に置いていた。
好きだったんだ。足踏みするのが。


最初は重くて力を入れないと踏めない。
その内、加速がついてきて足のほうがおっつかなくなる。
こんなことをしたり、そう、机替わりにも使っていた、あの頃。
すっかり忘れていたな。


土佐堀川を眺める小さな店は、ここだけ異空間のようにひっそりとしている。
常案橋には大きなトラックや乗用車が世話しなく走っているのに、
その橋を渡る人たちは、ゆったりと非日常を歩いているように見えた。